LED（発光ダイオード）に抵抗器を追加する理由

LED は電流が流れると光を発する半導体素子です。ただし、LED に直接電気を供給すると、電流が過剰になり、LED が焼損する可能性があります。抵抗器は、LED に流れる電流を制限するために追加されます。

抵抗器の値の計算

適切な抵抗器の値は、次の式を使用して計算できます。

```

R = (Vsupply - Vf) / If

```

ここで、

• R は抵抗器の値（Ω）
• Vsupply は電源電圧（V）
• Vf は LED の順方向電圧降下（V）
• If は LED に流れる電流（A）

一般的な LED の順方向電圧降下

• 赤色 LED: 2.0V ～ 2.2V
• 緑色 LED: 3.2V ～ 3.4V
• 青色 LED: 3.5V ～ 3.7V

一般的な LED の電流

• 低輝度 LED: 10mA ～ 20mA
• 中輝度 LED: 20mA ～ 40mA
• 高輝度 LED: 40mA ～ 100mA

例

5V 電源を使用して赤色 LED を点灯させ、LED に 20mA の電流を流したいとします。LED の順方向電圧降下が 2.0V である場合、必要な抵抗器の値は次のとおりです。

```

R = (5V - 2.0V) / 0.02A = 150Ω

```

注意:

• 抵抗器の値が小さすぎると、LED に過剰な電流が流れ、焼損する可能性があります。
• 抵抗器の値が大きすぎると、LED が点灯しない場合があります。
• 実際の回路では、抵抗器の値は標準的な値に丸められる場合があります。